IT企業によるマネー争奪戦
低リスクな運用商品の代表格、MMF(マネー・マーケット・ファンド)。ある新興勢力のMMFがたった4年で日本円換算で約23兆円まで資産規模を膨らませ、米JPモルガンを抜いて世界最大の座を奪った。「新興勢力」とは中国の電子商取引最大手、アリババ集団のことだ。4億人以上が利用する同社の電子決済サービス「アリペイ(支付宝)」の口座に積み上がる現金。これをより長く引き留めておこうと、口座内で運用できるMMF「余額宝」を始めた。4%前後と銀行預金よりも高い利回りが期待でき、手続きも簡単。若年層を中心に爆発的な人気となり、「銀行から資金を奪った」(野村証券の郭穎アナリスト)。実用化が急速に進む金融とIT(情報技術)を融合させたフィンテック。イノベーションを投資手法にもたらし、運用会社の成長を加速させる。その半面、IT企業など異業種の参入ハードルは下がり、競争はむしろ激しさを増してきた。~以下一部省略~
長年の経験などを支えに「職人芸」の側面も強かった運用業界の危機感は強い。「アマゾンが投信を売り始めたら、『グーグル・アセット・マネジメント』が誕生したら、生き残れるのか」(大手運用会社幹部)との声も漏れる。異業種勢も巻き込んで混沌とする運用マネーの争奪戦。先端テクノロジーを使いこなせるかどうかが、勝者の条件となる。
引用:日本経済新聞 2017年11月29日朝刊
スマホ決済サービスで資産運用ができることをしってましたか??
日本の普通預金や定期預金は0.1%あるかないかいの時代です。
マイナス金利政策の影響で、今はMMFの新規買付を日本ではできません。しかし、定期預金の代わりに証券口座にてMMFを定期の代わりに保有していた方もいる思います。イメージで言うと、投資信託で定期預金をする感覚に近いイメージです。
この資産運用の分野に電子決済サービスがスッと参入してきて、従来は銀行に当たり前のように集まっていた給与振り込みの資金を奪い取ってしまったのです。
スマホ決済サービス事業会社は、これから銀行にも証券会社にもなれるということです。
そして、銀行や証券会社よりサービスが便利で生活に密着しているメリットも大きいので支持が得やす。
銀行業務は、新規参入が難しく絶対的強者の商売と思っていた方、そんなことはありません。アイディア次第でアリペイのようなことが可能です。
これから、このような事例が様々な分野で生まれると思います。
弱者には大きなチャンスもあります。強者は、油断をしていると思わぬところから大ダメージを受けます。
ピンチとチャンスは表裏一体です。今、そういった意味でに非常に面白い時期にあります。
皆さんは、このピンチとチャンスが表裏一体の時期に対応する準備を始めれていますか?!
スマホ決済に対応しこの大流へ次なる一手をしたい
インバウンド需要に対応したい
とお考えの企業やご担当者様
漠然とご興味がある方でも大丈夫です。